子役の費用はいくら?大手養成所3社の料金比較と相場【2026年】

※本記事は2026年05月時点の情報に基づいています。
子役養成所・スクールの費用相場は、初年度総額で20万〜50万円、月謝は1万〜3万円が目安です。ただし事務所や年齢によって大きく異なり、0〜2歳であれば登録料無料の事務所も存在します。
この記事の要点
- ・子役スクールの初年度費用は20万〜50万円が相場で、入所金・月謝・宣材写真代などが内訳の中心
- ・テアトルアカデミー・劇団ひまわり・NEWSエンターテインメントの3社で初期費用に最大10万円以上の差がある
- ・特待生制度や0〜2歳向け無料登録など、費用を抑える方法は複数ある
- ・労働基準法により子役の就労は原則午後8時までに制限されており、活動には法的な枠組みがある
- ・オーディション商法による高額契約トラブルが増加しており、公的相談窓口の活用が重要
子役養成所の費用相場はいくら?初年度にかかる総額の目安

子役のレッスン費用の一般的な相場は月謝1万〜3万円、初年度総額は20万〜50万円が目安です。ここに入所金(入学金)、宣材写真代、在籍維持費などが加わるため、事前に総額を把握しておくことが重要です。
養成所やスクールにかかる費用は、大きく以下の項目に分かれます。
| 費用項目 | 相場 | 支払いタイミング |
|---|---|---|
| 入所金(入学金) | 12万〜22万円 | 入所時に一括 |
| 月謝(レッスン費) | 1万〜3万円 | 毎月 |
| 宣材写真代 | 1万〜3万円 | 入所時・更新時 |
| 在籍維持費 | 数千円〜1万円/月 | 毎月または年額 |
| 教材・衣装代 | 数千円〜数万円 | 随時 |
入所金(入学金)とは、養成所やスクールに所属する際に初期費用として一括で支払う料金のことです。月謝(レッスン費)は演技・ダンス・ボイストレーニングなどの指導を受けるための毎月の費用を指します。
注意すべきは、養成所によって費用に含まれる内容が異なる点です。「月謝が安い」と思っても、別途施設維持費や教材費がかかるケースがあるため、必ず年間の総額ベースで比較してください。
テアトルアカデミー・劇団ひまわり・NEWSエンターテインメントの費用を比較するとどうなる?
大手3社の費用を比較すると、入所金は12.5万〜22万円、月謝は1.6万〜2.2万円の範囲に収まります。以下の表で各社の費用を比較します。
| 項目 | テアトルアカデミー(東京校・ベビー部門) | 劇団ひまわり(東京・幼稚部〜青年部) | NEWSエンターテインメント |
|---|---|---|---|
| 入所金 | 214,500円or297,000円 | 176,000〜242,000円(税込) | 0 ~100,000円 |
| 月謝 | 3,300円(在籍維持費) | 26,125円(研究費) | 非公開(オンラインコースは月1万程度) |
| 年間費用目安 | 1.5万円程度 | 31万円程度 | 12万程度(オンラインコース・要相談) |
| 0〜2歳向け | あり | 登録料無料 | オーディションなし登録あり |
| 分割払い | 可能 | 可能 | 要問い合わせ |
| 創立・実績 | 鈴木福など輩出 | 1952年創立・加藤清史郎、宮野真守など輩出 | 赤ちゃんモデル育成に定評 |
テアトルアカデミーの費用詳細
テアトルアカデミーは0歳からシニアまで幅広い年齢層を対象とする大手総合芸能学院です。ベビー部門(東京校)の初期費用には214,500円コースと297,000円コースの2種類が用意されています。
地方校の場合はやや安く、192,500円コースと275,000円コースが設定されています。東京校との差額は約2万円です。
テアトルアカデミーの大きな特徴は分割払い制度です。初期費用を一括で用意するのが難しい家庭にとって、この制度は大きなメリットといえます。
さらに、テアトルアカデミーは、赤ちゃんモデルの実績が豊富です。赤ちゃんモデルとしての活動を早期に始めたい場合は、候補の1つとして検討してみましょう。
▼テアトルアカデミーの基本情報
劇団ひまわりの費用詳細
劇団ひまわりは1952年創立の老舗児童劇団で、加藤清史郎や宮野真守など数多くの俳優・声優を輩出しています。全国にスタジオを展開しているため、地方在住の方でも通いやすい点が強みです。
劇団ひまわりの東京俳優養成所(幼稚部〜青年部)の入所金は176,000〜242,000円(税込)です。月謝(研究費)は26,125円となっております。
0〜2歳のリトルキッズ・キンダーズについては登録料が無料です。小さいうちから所属だけしておき、成長に合わせてレッスンを開始するという段階的な進め方が可能です。
NEWSエンターテインメントの費用詳細
NEWSエンターテインメントは子役・キッズモデルの育成に定評がある芸能事務所です。入所金は0〜100,000円程度で、3社の中では最も低い価格帯に位置します。
ただし、青年以降の年間費用は非公開とされており、オンラインコースは9,900円/月と案内があります。長期的な費用は他社と大きく変わらない、あるいは上回る可能性もあります。
NEWSエンターテインメントの特徴として、赤ちゃんモデルはオーディションなしで登録できるケースがある点が挙げられます。実技審査に不安のある保護者にとっては、心理的ハードルの低い選択肢です。
その他の有名子役事務所の特徴は?
テアトルアカデミー・劇団ひまわり・NEWSエンターテインメント以外にも、実績のある子役事務所は複数存在します。費用を公開していない事務所が多いため、詳細は各社への問い合わせが必要です。
ジョビィキッズは芦田愛菜などが所属する有名子役事務所です。実力派の子役を多数輩出しており、キャスティング力に定評があります。費用の詳細は非公開のため、オーディション時に確認が必要です。
セントラルは子役事務所の老舗として知られています。長い歴史を持ち、テレビドラマ・映画・CMなど幅広いジャンルで活動実績があります。
事務所選びのポイントとして、費用だけでなく「どのジャンルの仕事に強いか」「レッスンの質と頻度」「所属タレントのデビュー実績」を総合的に比較することが重要です。安さだけで選ぶと、肝心の仕事につながらないリスクがあります。
費用を抑える方法はある?特待生制度と無料登録の活用法

子役養成所の費用を抑える方法は主に3つあります。特待生制度の活用、0〜2歳の無料登録枠の利用、そして分割払い制度の利用です。
特待生制度を活用する
特待生制度とは、オーディションで極めて優秀な成績を収めた者に対し、費用の一部または全額を免除する制度です。入所金や月謝が免除・減額されるため、該当すれば大幅に費用を抑えられます。
ただし、特待生に選ばれる確率は非常に低く、これを前提にした資金計画は立てるべきではありません。「もし選ばれたらラッキー」程度に考え、通常費用を支払える範囲で事務所を選ぶのが現実的です。
0〜2歳の無料登録枠を利用する
以下の表で、各社の乳幼児向け無料・低額制度を比較します。
| 事務所 | 対象年齢 | 内容 |
|---|---|---|
| 劇団ひまわり | 0〜2歳 | 登録料が無料 |
| NEWSエンターテインメント | 赤ちゃん | オーディションなしで登録可能な場合あり |
赤ちゃんの時期に登録しておけば、初期費用ゼロで事務所に所属できます。成長とともにレッスンが始まり費用が発生しますが、「まずは無料で所属して様子を見る」という選択が可能です。
分割払い制度を利用する
分割払いは総額が変わるわけではありませんが、一時的な家計への負担を軽減できます。ただし、月謝も別途かかることを忘れずに、月々の総支払額(分割費+月謝)で家計と照らし合わせて判断しましょう。
費用を払う価値はある?子役活動のリアルな仕組み

養成所の入所オーディションに合格しても、すぐにテレビや映画に出演できるわけではありません。入所オーディション合格は「レッスンを受ける権利」を得たに過ぎず、実際の出演には案件ごとのキャスティングオーディションに合格する必要があります。
つまり、費用を支払って得られるのは以下の3点です。
- ・プロの演技指導を受ける機会(レッスン)
- ・キャスティング案件の情報を受け取る権利(オーディション情報の提供)
- ・事務所の看板を背負ってオーディションに参加する資格(マネジメント)
「費用を払えば仕事がもらえる」のではなく、「費用を払ってスキルを磨き、オーディションで勝ち取る」という仕組みです。この点を理解した上で、家庭の経済状況とお子さんの意欲を考慮して判断してください。
宣材写真(オーディションやキャスティングの際に提出するプロフィール用写真)の質も、案件獲得に大きく影響します。入所時に撮影する宣材写真代は費用に含まれることが多いですが、更新費用がかかる場合もあるため確認しておきましょう。
子役の労働時間に法的制限はある?労働基準法のルール
子役の就労には労働基準法による明確な制限があり、原則として午後8時まで(特例許可がある場合は午後9時まで)しか就労できません。
労働基準法第56条(義務教育修了前の児童の労働を原則禁止する法律)により、満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまでの児童は、原則として労働者として使用できません。
ただし、映画の製作または演劇の事業については、所轄の労働基準監督署長の許可を得ることで、満13歳未満の児童でも就労が可能となります。これが子役が合法的に活動できる根拠です。
(出典:労働基準法に関するQ&A)
就労時間の制限
| 区分 | 就労可能時間 |
|---|---|
| 原則 | 午後8時まで |
| 厚生労働大臣が認めた場合 | 午後9時まで |
この「午後8時・9時の壁」は業界全体でコンプライアンスが厳格化されており、撮影スケジュールの管理がよりシビアになっています。保護者としては、事務所がこのルールを遵守しているか確認することが子どもを守る第一歩です。
費用面との関連でいえば、労働時間制限があるため子役の1日あたりの出演時間は限られ、大人のタレントのように長時間稼働で収入を得ることは構造的に難しいという現実があります。
オーディション商法に注意!悪質な契約トラブルを避けるには?

オーディション商法(オーディションの合格を口実に、高額なレッスン料や登録料の契約を迫る悪徳商法)による被害が、10代・20代を中心に多数報告されています。消費者庁にはタレント・モデル契約に関する相談が多数寄せられており、国民生活センターには「オーディションに合格したが、芸能スクールに通うために約85万円を支払うように言われた」などの具体的な相談事例が報告されています。
(出典:タレント・モデル契約のトラブルにご注意!)
悪質な事務所・スクールの典型的な手口
- ・「合格しました」を強調:ほぼ全員を合格させ、その場で高額な入所契約を迫る
- ・即日契約を迫る:「今日中に決めないと枠が埋まる」などと時間的プレッシャーをかける
- ・費用の全容を隠す:入所金だけ提示し、月謝・教材費・更新費などを後出しする
- ・「すぐにデビューできる」と断言:確約できない仕事の話で期待を煽る
見分けるためのチェックポイント
信頼できる養成所と悪質な事務所を見分けるために、以下の点を確認してください。
- ・費用の全額が事前に書面で提示されるか
- ・「合格率」や「デビュー実績」を具体的に公開しているか
- ・契約前に検討期間を与えてくれるか
- ・クーリング・オフや解約条件が明記されているか
2022年の成年年齢引き下げの影響
2022年4月の成年年齢引き下げにより、18歳・19歳の若者が親の同意なしに契約できるようになりました。これにより、未成年者取消権(親の同意がない契約を取り消せる権利)が18歳未満に限定され、18歳・19歳の契約トラブルが高止まりしています。
子役本人が成長して18歳になった時点で、自分で判断する場面が出てきます。保護者は「契約に関するリテラシー」をお子さんに早い段階から伝えておくことも大切です。
トラブルに遭った場合の対処法
契約後に高額だと気づいた場合、状況によってはクーリング・オフが適用される場合があります。消費者庁は、トラブル時に消費生活センター(局番なし188)に相談するよう呼びかけています。
(出典:消費者ホットライン(188))
「おかしい」と感じたら、まず188に電話して状況を伝えてください。相談は無料で、最寄りの消費生活センターにつながります。
結局どの事務所を選ぶべき?タイプ別おすすめの判断基準
事務所選びは家庭の状況とお子さんの年齢・目標によって最適解が異なります。以下のタイプ別に判断基準を整理します。
実績・知名度を重視する場合
- ・老舗の安心感:劇団ひまわり(1952年創立、70年以上の歴史)
- ・幅広い年齢対応:テアトルアカデミー(0歳〜シニアまで)
- ・子役・キッズモデル特化:NEWSエンターテインメント
地方在住の場合
- ・全国にスタジオ展開:劇団ひまわり
- ・地方校の費用が安い:テアトルアカデミー(東京校より約2万円安い)
どの事務所を選ぶ場合でも、以下の手順を踏むことをおすすめします。
- 複数の事務所の無料オーディションに参加する
- 合格後、費用の全額を書面で確認する
- 即日契約せず、自宅に持ち帰って検討する
- 年間総額を算出し、家計と照らし合わせる
- お子さん本人の意思を確認する
よくある質問(FAQ)
子役になるには必ず数十万円の初期費用がかかるのか?
必ずしもかかるわけではありません。劇団ひまわりの0〜2歳(リトルキッズ・キンダーズ)は登録料が無料です。ただし、幼稚部以降は17万程度の入所金が必要です。
オーディションに受かればすぐにテレビに出られるのか?
出られません。養成所の入所オーディション合格はレッスンを受ける権利を得たに過ぎず、テレビ出演には案件ごとのキャスティングオーディションに合格する必要があります。入所合格=デビュー確定ではない点を理解しておきましょう。
赤ちゃんモデルにも厳しい実技オーディションがあるのか?
すべての事務所で厳しい審査があるわけではありません。NEWSエンターテインメントなど、赤ちゃんモデルに関してはオーディションなし(不合格なし)で登録できる事務所も存在します。赤ちゃんの場合は「泣かないか」「カメラに慣れるか」程度の確認で済むケースが多いです。
子役は夜遅くまで撮影できるのか?
できません。労働基準法により、子役の就労は原則として午後8時までに制限されています。演劇子役で厚生労働大臣の特例許可がある場合でも午後9時までです。これは業界全体で厳格に運用されています。
契約後に高額だと気づいた場合、解約できるか?
状況によってはクーリング・オフが適用される場合があります。訪問販売や電話勧誘販売に該当する場合、契約書面を受け取った日から8日以内であれば無条件で解約可能です。判断に迷った場合は、消費者ホットライン(188)に相談してください。
在籍維持費とは何か?
在籍維持費とは、レッスンを受講しなくても事務所に所属・登録を維持するためだけにかかる費用です。事務所によって月額数千円〜1万円程度が設定されている場合があり、「休会中でも費用がかかる」ケースがあるため、入所前に確認しておくべき項目です。
まとめ:子役養成所の費用は「年間総額」と「仕組みの理解」で判断する
子役養成所の費用は初年度20万〜50万円が相場ですが、年齢や事務所によって大きく異なります。費用だけで事務所を選ぶのではなく、以下の3つの視点で総合的に判断することが大切です。
費用面のチェックポイント
- ・入所金・月謝・宣材写真代・在籍維持費を含めた年間総額で比較する
- ・分割払いや無料登録枠など、負担軽減の制度を確認する
- ・「安すぎる」「高すぎる」両方に注意する(相場は年間20万〜50万円)
安全面のチェックポイント
- ・費用の全容が書面で事前に提示されるか確認する
- ・即日契約を迫られたら一度持ち帰る
- ・不安を感じたら消費者ホットライン(188)に相談する
活動面のチェックポイント
- ・入所オーディション合格=デビューではないことを理解する
- ・労働基準法による時間制限(原則午後8時まで)を把握する
- ・お子さん本人の意思と継続意欲を最優先に考える
子役活動は費用だけでなく、お子さんの時間と気持ちの投資でもあります。正しい情報をもとに、家族で納得のいく選択をしてください。





