シニア俳優は未経験でも目指せる!最新オーディション情報も

30代後半~80代にかけてシニア俳優としてデビューしている方が増えています。
インターネットTVやWeb広告、企業の公式SNSアカウントでの動画配信などシニア俳優が活躍できる媒体が急激に増加し、比例するようにシニア俳優のニーズも高まっているのです。
そこで今回は、シニア俳優を目指している方へ向けて、求められている条件やオーディションの攻略方などについて解説していきます。
最新のシニア俳優オーディンの情報もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
シニアでも俳優は目指せる!
実力派の俳優や視聴率が取れる人気俳優の多くは、10代~20代前半の若いうちから才能を見初められ、デビューを果たしているのが一般的です。
だからといって、ミドルやシニア世代が未経験から俳優を目指すのは不可能ではありません。
最近では、遅咲きともいえるミドル・シニア世代で俳優デビューを果たし、華々しい成功を収めている方もいらっしゃいます。
たとえば、漫画家の「なとみみわ」さんは50代で俳優スクールに入学し、子供の頃からの夢だった女優デビューを叶えました。
また、1935年生まれの小笠原祐子さんは81歳でセクシー女優としてデビュー後、89歳までの8年間で9作品に出演し、いずれも予約段階でチケットが売り切れるほどの人気ぶりです。
このように、たとえ30代以降のミドル・シニア世代であっても俳優デビューは夢ではありません。
シニア世代が俳優を目指す動機は?
シニア世代が俳優を目指す動機は、傾向としていくつかのパターンに当てはまります。
1つ目は、ずっと俳優の道を諦めきれずに目指してきたパターンです。
多くの方は、25歳まで!30歳まで!と自分の夢にリミットを決めて、成功しなければ夢を諦めてしまいます。
自分や家族の生活を考えて、安定した職に就いて暮らすことを決断したのでしょう。
しかし、年を取っても諦めずに夢に向かって努力していると、ひょんなことで映画やドラマなど大きなチャンスが巡ってくることがあります。
なかにはデビュー作のオーディションで監督やプロデューサーに見初められ、新人シニア俳優としてブレイクする方もいるのです。
ただし、このような方の場合は夢のためにオーディションを受けながらも、生活費はアルバイトなどで稼がなければなりません。
2つ目は、若いころに諦めた夢が大人になってから再燃するパターンです。
華やかな芸能の世界に、淡い夢を抱いたことがある方もいるでしょう。
しかし、ほとんとの方は現実的に考えて自分には無理だと何もせずに諦めてしまいます。
そして、普通に就職して安定した生活を送ってきたところで、金銭的にも精神的にも余裕が出てきた段階で、改めて夢に向き合うのです。
平日は今まで通りの生活を送りつつ、休日には俳優スクールに通って学び、デビューのチャンスを狙います。
3つ目は、主婦がシニアになってから俳優スクールに通うパターンです。
若いころには家事や子育てなどで自分のための時間が作れなかった方にとって、子供が自立して時間に余裕が生まれた今こそ、自分の好きな事を始める絶好のタイミングなのでしょう。
人生経験が豊富なため、演技にリアリティが増すのもシニアの強みです。
シニア俳優のニーズは高い!
シニア俳優は絶対数が少ないため常に需要がある状態が続いており、芸能プロダクション傘下の俳優スクールでは軒並み募集をかけています。
名脇役と呼ばれるシニア俳優は個性の偏りやギャラの高さから、条件の合った作品でしか起用できません。
しかし、業界ではドラマのエキストラや再現VTR、テレビCMなどシニア俳優を必要とする作品が多く、人手不足が課題となっています。
遅咲きのシニア俳優だからこそ、起用されるチャンスは豊富といえるでしょう。
シニア俳優の仕事内容とは?
シニアデビューを果たした俳優のうち、役者1本で生計を立てている人は少数派で、ほとんどの方はタレントやモデルなどを兼業されているのが実情です。
具体的には、以下のような仕事を請け負っています。
- ・ドラマ・映画の脇役
- ・舞台の脇役
- ・再現VTRへの出演
- ・CM・広告のモデル
- ・折込チラシのモデル
- ・イベントの司会
シニア俳優は仕事内容が幅広いため、さまざまなスキルが求められます。
シニア俳優に求められる条件
シニア俳優に求められる条件として、以下の点が挙げられます。
- ・豊かな人生経験を活かした個性
- ・自己管理能力
- ・俳優業に対する熱意
- ・謙虚な姿勢
近年、芸能界ではシニアの需要が上昇中です。テレビ・映画・CMなど様々な媒体でシニア層が活躍出来る時代になっています。
様々な人生経験を積んだからこそ見いだせる深み、リアリティさは若者には真似する事のできないシニア層ならではの特権です。
昔、憧れを抱いていた芸能界で第二の人生を謳歌すべくチャレンジをするときです。今からでも決して遅くはありません。人生経験から得た個性を存分に発揮できるのが芸能界です。
豊かな人生経験を活かした個性
シニア俳優に求められる条件として、もっとも代表的なのが豊かな人生経験で培われた個性です。
人生の経験値は若手俳優にはない大きな武器であり、オーディションで個性を印象づける絶好のアピールポイントになります。
シニア俳優の経歴は、専業主婦から会社経営者までさまざまです。
これまでの私生活で自然に身についた動作や何気ない仕草が、演技にリアリティを添えてくれます。
自己管理能力
自己管理能力もシニア俳優に求めれる条件の1つです。
具体的には、以下のすべてが自己管理能力に含まれます。
- ・体調管理
- ・体型管理
- ・時間厳守
- ・平常心をキープする能力
- ・礼節をわきまえたコミュニケーション能力
10代の若手を育成する場合、礼節など社会人としてのマナーから指導してもらえます。
一方、自己管理能力が低いシニア俳優は非常識な人物と見なされ、評価が低くなってしまうのです。
俳優業に対する熱意
子役やティーン世代であれば、「親に勧められたから」「なんとなく挑戦してみた」といった志望動機でも、大きな問題にはなりません。
これに対し、「どうしても俳優としてデビューしたい!」という熱意が薄いシニアは、真剣味に欠けていると見なされてしまいます。
オーディションを突破するには、自分の「熱意」と「覚悟」が審査員に伝わるように工夫しなければなりません。
謙虚な姿勢
10代であれば、多少のルーズさであれば見逃して貰えるでしょう。
むしろ強気なところが高評価を得る方もいるほどです。
しかし、スタートで遅れを取っているシニアの場合は「たゆまぬ努力」が基本条件であり、常に謙虚な姿勢で学ばなければなりません。
俳優を目指すには発声や滑舌などの基本から実践的な演技力まで、幅広いスキルを身に付ける必要があります。
なかには、俳優スクールで厳しい指摘を受けたり若手に遅れを取ったりとプライドが傷つくこともあるでしょうが、たとえ40代だったとしても0からスタートする新人だと肝に銘じましょう。
シニアの俳優オーディション攻略法!
シニアの方が俳優スクールや作品のオーディションを受ける際は、以下の攻略法を参考にしてください。
- ・自然体で臨む
- ・自分の強みを明確にする
- ・諦めない心を持つ
自然体で臨む
1つ目の攻略法は、「自然体で臨む」ことです。
オーディションの審査員がシニア俳優に求めているのは、舞台映えする大袈裟な演技力ではなく、一般人の日常を切り取った「自然さ」です。
派手な装いやオーバーな身振り手振りは、逆効果になりかねません。
むしろ無理のない自然な表情など、ありのままの自分でオーディションに臨む方がプラスに作用します。
自分の強みを明確にする
どうしても諦められないほどの熱意、あるいは舞台演技の知識など、自分の強みを明確にしておくのもオーディションを突破するために欠かせない要素です。
とくに、映画やドラマの配役オーディションを受ける場合は、応募者の個性と役柄のイメージがいかに一致しているかが勝負となります。
まずは、「自分の個性は何か」を正しく理解するところから始めるのが先決です。
諦めない心を持つ
初めてのオーディションで受かる人は、滅多にいません。
むしろ、ほとんどのシニア俳優は何十回もオーディションを受けた末に、「ちょい役」でデビューしています。
数度の落選で諦めず、トライ&エラーを繰り返しながら経験値を積んでレベルアップしていくのが上策です。
シニアが俳優を目指すにはスクールのオーディションが最適!
まず大前提として、俳優になる主な方法は以下の3種類です。
- ・スカウトされる
- ・俳優スクールのオーディションを受ける
- ・作品の一般公募に応募する
ただし、ほとんどの芸能事務所は未経験のシニアをスカウトしておらず、作品の一般公募で受かる確率も極めて低いことが実情です。
したがって、未経験のシニアが役者を目指すには俳優スクールのオーディションを受けるが最適といえます。
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シニア向け俳優スクールの選び方ポイント
この章では、シニア向け俳優スクールの選び方ポイントについて解説していきます。
- ・シニア向けの案件に強いか?
- ・シニア向けのレッスンを提要しているか?
- ・費用はいくらくらいかかるか?
シニア向けの案件に強いか?
1つ目の選定ポイントは、シニア向けの案件に強いかどうかです。
前述した通り、シニアを募集している俳優スクールは増加傾向ですが、だからといって実際にデビューさせた実績が豊富とは限りません。
俳優の育成には一定の期間を要するため、まだシニアを1人もデビューさせたことがない俳優スクールも存在するのです。
俳優スクールを選ぶ際は、シニア向けの配役オーディションで実績をあげているか、リサーチしておきましょう。
シニア向けのレッスンを提要しているか?
シニア向けのレッスンと10代向けのレッスンとでは内容に微妙なさがあります。
もちろん発声や滑舌などの基本レッスンは同じですが、シニアが若手と同じペースでダンスやモデルとしてのポージンズといった、運動量の多いレッスンをこなすのはムリがあります。
むしろ、自然体で演技するためのメソッドなど、シニアにこそ必要なスキルを重点的に指導するレッスンを提供している俳優スクールが理想的です。
また、仕事や家事と両立しやすい夜間コースを設けている俳優スクールもシニアに向いています。
費用はいくらくらいかかるか?
すべての世代にいえますが、費用が予算内に収まるかも俳優スクールを選ぶ重要なポイントです。
残念ながら悪質な俳優スクールも少なからず存在しており、金銭トラブルに発展するケースも報告されています。
費用相場は以下のとおりですが、多少割高と感じても信頼と実績がある大手芸能事務所が運営している俳優スクールの方が安心です。
- ・入学金:数万円~数十万円ほど
- ・授業料:年間20~100万円超
シニア向け俳優オーディション情報
最後に、シニア向け俳優オーディション情報をご紹介します。
- ・アヴィラステージ
- ・ミライピクチャーズアカデミー
- ・ミュージックバンカー
アヴィラステージ
大手芸能事務所の株式会社AVILLAが運営している俳優スクール「アヴィラステージ」では、「新プレミアムオーディション」と題して45歳までのシニアを募集しています。
新プレミアムオーディションはサポートを強化しているのが特徴で、応募概要は以下のとおりです。
- ・対象:6~45歳
- ・経験:不問
- ・特記事項:レッスン非免除特待制度のチャンスあり
アヴィラステージで俳優を目指したい!という46歳以上の方は、「新人募集オーディション」もあるので、まずは応募してみましょう。
アヴィラステージには、1977生まれの「石垣 直」さんや「堀岡 真弓」さん、1978生まれの「井場 景子」さんなど、40代以降の新人シニア俳優が多数在籍されており、実績も申し分ありません。
ミライピクチャーズアカデミー
ミライピクチャーズアカデミーは、40歳以上の方を対象としたシニアコースのレッスンを設けている俳優スクールです。
映画製作会社MIRAI PICTUERS JAPANが運営しているだけあって、学びながら自社が手掛けている映画への出演を目指せます。
他社制作のドラマや映画のオーディション実績も豊富で、俳優を目指す未経験のシニアを全面的にバックアップしています。
なお、現在募集しているシニアコースの応募条件は、以下のとおりです。
- ・対象:40歳以上
- ・経験:不問
ミュージックバンカー
2016年にシニアタレント部を設立して以降、業界で「シニアタレントと言えばミュージックバンカー」と高く評価されている老舗プロダクションです。
シニア部門では、とくに映像のキャスティング案件に強みを持っており、年1回のペースで芝居まはた朗読劇の公演も行っています。
「楽しみながら役者活動を目指す」をコンセプトに掲げているだけあって、稽古と言ってもライフワークやサークル感覚で参加できるのもおすすめポイントです。
ミュージックバンカーのオーディションを受ける際は、以下の概要を参考にしてください。
- ・対象:40~80歳
- ・経験:不問
- ・特記事項:地方からの参加が可能なリモートレッスンを提要
シニア俳優デビューで第2の人生を謳歌しよう!
この記事では、シニア向けの俳優オーディションについてご紹介してきました。
媒体の選択肢が増えている近年、シニア俳優のニーズは伸びています。
若い頃に一度は諦めたものの夢を捨てきれず、40代になってからシニア俳優としてデビューした方も少なくありません。
なかには、80代で俳優デビューした強者もいるほどです。
第2の人生としてシニア俳優を目指している方は、ぜひこの記事でご紹介した情報を参考にしてください。


